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式辞あれこれ・・・

 

梅の咲くこの頃、いつも、私は卒業式に向けた式辞の準備に取り掛かり始める。

 「ネタ七分・腕三分」とは、素材の教材化の先駆的な実践を数多く著された有田和正氏の言である。楽しい授業づくりと同様、私は、式辞に際しても、いかにタイムリーなネタを集めるかがカギと考え、氏のように、とりわけ新聞やテレビなど、一年の中でこれと思ったものを紙袋に投げ入れ蓄えてきた。
 その紙袋の中から選りすぐった素材、その幾つかを、以下記してみる。

有森裕子選手の「自分で自分を誉めたい」。長嶋監督の流行語大賞「メークドラマ」。「宙返り、何度もできる無重力」と宇宙から呼びかけた向井千秋飛行士。泣きじゃくった姿に感動を与えた長野オリンピックでの原田雅彦選手。「最高でも金、最低でも金」と三回目のオリンピックに決意も新たに臨み、金メダルを手に涙にくれた田村亮子選手。

そして、教職生活最後の昨年は、いつかはと温め続けていた斉藤喜博氏の「今終わる一つのこと、今越える一つの山」。「サンダーバード」や「宇宙戦艦ヤマト」を見て育ち、宇宙への夢を見続け、間もなく飛び立とうとしている地元出身の野口聡一飛行士。そして、「新しい門出をする者には新しい道が開ける」という書家の相田みつをさんの言葉。

 料理しようにし得なかったネタも少なくはない。NHKの「プロジェクト・X」やIT革命など、その代表例である。

 厳選素材、いかに料理し尽くすか、言うまでもなく式辞のプロットによる。私の場合、折も折、六年生一人ひとりと個人面談をし、小学校の思い出や中学校への期待や将来の夢を語り合っていたが故、ついついありきたりの夢・挫折・努力・挑戦がテーマになったが、巣立っていく子への私のメッセージとした。

 タイムリーなネタを厳選し、明確なメッセージを描きつつ、琴線に触れた呼びかけを心がける、これが式辞に際してのポイントかと思うのだが、いかがなものであろうか・・・。

○ ワンポイント・アドバイス
  タイムリーなネタを厳選し、明確なメッセージを描きつつ、琴線に触れた呼びかけを心がける。



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